法人向けPC買取の流れと注意点 ― 情報漏えいを防ぐための安全対策
企業が定期的に直面する課題の一つが、使用済みPCの処分です。リース契約の満了、従業員の退職、システム更新など、様々な理由で不要になったPCは、適切に処分しなければ社内スペースを圧迫し、管理コストを増大させます。しかし、単に廃棄するだけでは、費用がかかるだけでなく、環境への負荷も無視できません。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが、法人向けPC買取サービスです。使用済みのPCを専門業者が買い取ることで、廃棄費用をゼロにするだけでなく、収益を得ることができます。さらに、適切なデータ消去を実施することで、情報漏えいのリスクも回避できます。
しかし、PC買取には注意すべきポイントも多く存在します。特に、企業の機密情報や顧客データが含まれる可能性があるため、セキュリティ対策を怠ると重大な情報漏えい事故につながる危険性があります。本記事では、法人向けPC買取の基本的な流れから、情報漏えいを防ぐための具体的な安全対策、トラブルを回避するための実務ポイントまで、企業のIT担当者が知っておくべき情報を網羅的に解説します。

目次
法人PC買取の基本を理解する
法人PC買取を効果的に活用するには、まずその仕組みと目的を正しく理解する必要があります。ここでは、基本的な知識を整理します。
法人PC買取とは?その仕組みと目的
法人PC買取は、企業が使用していたPCを専門業者が査定し、買い取るサービスです。単なる中古品売買ではなく、企業特有のニーズに対応した仕組みとなっています。
企業の不要PCを再利用・再販する仕組み
法人PC買取では、買取業者が使用済みのPCを引き取り、データ消去や動作確認を行った上で、中古市場に再販します。状態の良い機器はリユースPCとして販売され、古い機種は部品取りや資源回収に回されます。
この仕組みにより、企業は廃棄費用を削減できるだけでなく、PCの残存価値を現金化できます。買取業者は、再販による利益を見込んで買取価格を設定するため、企業と業者の双方にメリットがあるビジネスモデルとなっています。再販されたPCは、中小企業や個人事業主、教育機関などで活用され、社会全体の資源循環に貢献します。
PC買取が注目される背景と市場動向
近年、法人PC買取市場は急速に拡大しています。背景には、いくつかの要因があります。まず、リモートワークの普及により、企業が短期間で大量のPCを調達し、その後入れ替える必要が生じました。在宅勤務用の端末として急遽導入したPCが、オフィス回帰に伴い不要になるケースも増えています。
また、Windows 10のサポート終了を見据えた更新需要も高まっています。2025年10月にサポートが終了するため、多くの企業が計画的な入れ替えを進めています。さらに、SDGsやESG経営への関心の高まりにより、PCのリユースが環境配慮の取り組みとして評価されるようになりました。投資家や取引先からも、環境への配慮が求められる時代になっています。
資産活用と環境配慮を両立する手段としての意義
法人PC買取は、単なるコスト削減策ではありません。使用済みのPCを資産として活用し、環境負荷を低減する、サステナブルな企業運営を実現する戦略的施策です。
再利用により、新規製造に伴うCO₂排出を抑制でき、廃棄物も削減できます。環境報告書やサステナビリティレポートに具体的な成果として記載でき、ステークホルダーからの評価向上にもつながります。企業の社会的責任(CSR)を果たす上でも、PC買取は有効な手段となっています。
法人PC買取がもたらす3つのメリット
法人PC買取には、企業にとって重要なメリットが複数あります。ここでは、特に重要な3つのポイントをご紹介します。
資産の再活用によるコスト削減
従来の廃棄では、1台あたり数千円から数万円の処理費用が発生していました。しかし、買取を活用すれば、費用がゼロになるだけでなく、収益を得られます。
例えば、100台のPCを平均1台1万円で買い取ってもらえれば、100万円の収入となります。廃棄費用の削減と収益の獲得を合わせると、実質的なメリットは非常に大きくなります。この資金を新規PC購入の予算に充てることで、入れ替えコストを大幅に削減できます。特に、数百台規模の入れ替えを予定している企業にとって、買取による資金回収は重要な財源となります。
廃棄費用や管理コストの削減効果
使わなくなったPCを社内に保管し続けると、スペースコストが発生します。都市部のオフィスでは、保管場所の賃料も無視できません。1平方メートルあたり月額数万円のオフィスで、数十台のPCを保管すれば、年間のコストは相当な金額になります。
買取を活用すれば、保管スペースを解放し、有効活用できます。また、資産台帳の管理工数、棚卸しの手間なども削減できます。担当者の作業時間が減り、本来の業務に集中できる環境が整います。情報システム部門や総務部門の業務効率化にもつながります。
SDGs・ESG経営への貢献
PCのリユースは、SDGsの複数のゴールに貢献します。目標12「つくる責任つかう責任」では資源の効率的利用が、目標13「気候変動に具体的な対策を」ではCO₂削減が求められます。
法人PC買取を通じたリユースにより、具体的な環境貢献を数値化でき、ESG評価の向上につながります。投資家や取引先からの評価が高まり、企業価値の向上にも寄与します。上場企業では、ESGスコアが株価に影響を与えるケースもあり、PC買取は経営戦略上も重要な施策となっています。
買取と廃棄・リース返却との違い
PC処分には、買取以外にも廃棄やリース返却という選択肢があります。それぞれの違いを理解し、最適な方法を選ぶことが重要です。
廃棄ではなく「再利用」を前提とした取引
廃棄は、PCを産業廃棄物として処理する方法です。費用がかかり、環境負荷も大きくなります。一方、買取は再利用を前提としているため、資源の有効活用と収益の獲得を同時に実現できます。
ただし、古すぎる機種や故障した機器は、買取価格がつかない場合もあります。その場合でも、無償回収や廃棄代行サービスを提供している業者を選べば、廃棄費用を抑えられます。買取と廃棄を組み合わせることで、全体のコストを最適化できます。
リース返却との手続き・リスクの違い
リース契約の機器は、契約満了時にリース会社に返却するのが一般的です。返却時には、原状回復が求められる場合があり、傷や破損があると追加費用が発生することもあります。返却前のクリーニングや、動作確認なども企業側の負担となります。
買取の場合は、多少の傷や使用感があっても買い取ってもらえるケースが多くあります。ただし、リース契約中の機器は買取対象外となるため、契約内容を事前に確認する必要があります。リース満了後に買取に出すことで、資産価値を回収できます。
最適な選択をするための判断基準
買取、廃棄、リース返却のいずれを選ぶかは、機器の状態、契約内容、企業の方針によって異なります。判断基準として、以下の点を考慮しましょう。
年式が新しく、動作に問題がない機器は買取が有利です。リース契約中の機器は返却が必須です。古い機器や故障品は、無償回収サービスを活用することで、廃棄費用を抑えられます。複数の選択肢を組み合わせることで、最もコストパフォーマンスの高い処分方法を実現できます。

法人向けPC買取の一般的な流れ
法人PC買取には、一般的なプロセスがあります。流れを理解しておくことで、スムーズな取引が可能になります。
ステップ① 問い合わせ・見積依頼
買取プロセスの最初のステップは、業者への問い合わせと見積依頼です。正確な情報を提供することで、適切な査定を受けられます。
買取対象機種・台数・状態の確認
まず、買取に出すPCの情報を整理します。メーカー、型番、購入年、OS、CPU、メモリ容量、ストレージの種類と容量などを確認しましょう。資産台帳がある場合は、そこから情報を抽出すると効率的です。
台数も正確に把握します。数台程度であれば個別に情報を伝えられますが、数十台以上の場合は、Excelなどでリスト化しておくと、見積依頼がスムーズになります。シリアル番号も記載しておくと、後の管理が容易になります。
事前に伝えるべき情報と注意点
見積依頼時には、PCの外観状態も伝えることが重要です。目立つ傷や破損、液晶の不具合、キーボードの不良など、マイナス要因となる情報も正直に伝えましょう。後で減額されるよりも、最初から正確な情報を提供する方が、スムーズな取引につながります。
付属品の有無も査定に影響します。ACアダプター、ケーブル、マニュアル、元箱などが揃っていると、査定額が10〜20%程度アップするケースもあります。保証書やライセンスカードがあれば、さらに評価が高まる可能性があります。
査定に影響する要素(年式・仕様・付属品)
買取価格を左右する主な要素は、年式、スペック、外観状態、付属品の有無です。一般的に、3年以内の機種で、CPUが最新世代に近く、メモリが8GB以上、ストレージがSSDであれば、高額査定が期待できます。
人気のビジネスモデル、例えばThinkPadやLet’s noteなどは、中古市場での需要が安定しており、他の機種より高値がつきやすい傾向があります。また、MacBook ProやMacBook Airなどのアップル製品も、リセールバリューが高いことで知られています。
ステップ② 査定・見積もり
見積依頼後、業者から査定結果が提示されます。査定方法や価格変動の理由を理解しておくことが重要です。
現物査定と写真査定の違い
査定には、現物査定と写真査定の2つの方法があります。現物査定は、業者が実機を確認して正確な査定額を出す方法です。最終的な買取価格となります。動作確認や、細かな傷のチェックなども行われます。
写真査定は、PCの写真を送付して概算の査定額を出してもらう方法です。現物確認前の参考価格であり、実機確認後に価格が変動する可能性があります。ただし、事前におおよその金額を把握できるため、予算計画を立てやすくなります。
査定金額が変動する主な理由
見積もり時と実機確認時で価格が変わる主な理由は、伝えられていなかった不具合や破損が発見されるケースです。液晶の表示不良、バッテリーの劣化、キーボードの不良、異音や異臭などが該当します。
また、市場相場の変動も影響します。新製品の発表直後は、旧モデルの価格が下がる傾向があります。査定額の有効期限を確認し、期限内に取引を進めることが重要です。一般的には、査定から1〜2週間程度が有効期限となっています。
複数業者に依頼して比較するポイント
複数の買取業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。価格だけでなく、データ消去の方法、証明書の発行体制、回収の柔軟性なども評価基準に含めましょう。
実績や評判も重要な判断材料です。第三者認証を取得している業者や、大手企業との取引実績がある業者は、信頼性が高いと判断できます。口コミサイトやレビューも参考にしながら、総合的に判断しましょう。
ステップ③ 引取・回収・データ消去
査定額に納得したら、PCの引き渡しとデータ消去のプロセスに進みます。このステップでは、セキュリティ対策が最も重要です。
回収方法(出張・宅配・持ち込み)の選択肢
PCの回収方法には、主に3つの選択肢があります。出張回収は、業者が現地に来て引き取る方法です。大量の機器や、遠方への発送が困難な場合に適しています。複数拠点からの一括回収にも対応できる業者もあります。
宅配回収は、企業側が梱包して発送する方法です。少量の場合や、スケジュールの都合がつきにくい場合に便利です。持ち込みは、企業が直接業者の拠点に持参する方法で、即座に現金化したい場合や、少量の機器を処分したい場合に選択されます。
データ消去の実施と証明書発行
引き渡し後、業者はデータ消去を実施します。専用ソフトウェアによる論理消去、または物理的な破壊により、データを復元不可能な状態にします。消去作業は、厳重に管理された施設で行われ、第三者の立ち入りが制限されています。
消去完了後、データ消去証明書または破壊証明書が発行されます。証明書には、消去方法、実施日時、対象機器のシリアル番号などが記載されます。この証明書が、情報漏えい対策の証拠となります。PDFデータでの提供も可能で、デジタル保管に対応している業者も増えています。
セキュリティを担保するための立会い対応
高い機密性が求められる場合は、データ消去作業への立会いを検討しましょう。担当者が現場に立ち会い、消去プロセスを確認することで、セキュリティをさらに強化できます。消去ソフトの実行画面を確認したり、物理破壊の様子を直接見たりすることができます。
また、回収時にも立ち会うことで、対象機器が正しく引き渡されたことを確認できます。台数やシリアル番号をリストと照合し、記録を残すことが重要です。写真や動画で記録を残す企業もあります。

法人PC買取における「情報漏えいリスク」と対策
法人PC買取で最も注意すべきは、情報漏えいのリスクです。適切な対策を講じなければ、企業の信用を失墜させる重大な事故につながります。
なぜ情報漏えいが発生するのか
情報漏えいは、データ消去の不備や管理の甘さから発生します。その原因を理解することが、対策の第一歩です。
HDD・SSDに残存するデータの危険性
PCのHDDやSSDには、業務で使用したファイル、メール、アクセス履歴など、大量のデータが保存されています。これらには、顧客情報、営業秘密、財務データなど、機密性の高い情報が含まれる可能性があります。
一度情報が流出すれば、損害賠償請求、取引停止、企業イメージの悪化など、深刻な事態を招きます。個人情報保護法違反として、行政処分の対象となる場合もあります。近年は、情報漏えい事故が報道されることも多く、企業の社会的信用に大きな影響を与えます。
OS初期化だけでは消えない情報の存在
多くの企業が誤解しているのが、「OSを初期化すればデータは消える」という認識です。実際には、OS初期化はファイルの管理情報を削除するだけで、データ本体はストレージに残っています。
専用のデータ復元ソフトを使えば、初期化後のデータでも復元できてしまいます。完全な消去には、専用の消去ソフトや物理破壊が必要です。ゴミ箱を空にしただけでも、同様にデータは残存しています。
外部委託時の管理不備によるリスク
買取業者に委託する際、管理が不十分だと情報漏えいのリスクが高まります。輸送中の紛失、保管場所での盗難、不適切な再販などが考えられます。過去には、委託先の従業員が不正にデータを持ち出した事例もあります。
信頼できない業者を選んだ場合、データ消去が適切に行われず、機密情報が含まれたまま再販されてしまう危険性もあります。業者選定の段階で、十分な注意が必要です。
安全なデータ消去を実現する方法
情報漏えいを防ぐには、確実なデータ消去が不可欠です。適切な方法を選択し、証明書を取得することが重要です。
物理破壊と論理消去の違いと選び方
データ消去には、物理破壊と論理消去の2つの方法があります。物理破壊は、HDDやSSDを物理的に破壊する方法です。穴を開けたり、粉砕したりすることで、データの読み取りを完全に不可能にします。
論理消去は、専用ソフトウェアを使ってデータを上書きする方法です。米国国防総省の基準(DoD 5220.22-M)やNSA方式など、国際的に認められた高度な消去方法が使用されます。機器を再利用する場合に適しています。複数回の上書きにより、データの痕跡を完全に消去します。
データ消去証明書・破壊証明書の必要性
データ消去証明書は、消去作業が適切に実施されたことを証明する書類です。個人情報保護法やマイナンバー法への対応として必要です。法的な義務ではありませんが、企業の社会的責任として取得することが強く推奨されています。
証明書には、消去対象機器のシリアル番号、消去方法、実施日時、担当者名などが記載されます。監査や内部統制の際に提示を求められるため、適切に保管する必要があります。最低でも5年間、できれば7年間は保管しましょう。
国際基準(NIST・DoD等)に準拠した方法を選定
データ消去方法は、国際的な基準に準拠したものを選ぶことが重要です。米国国立標準技術研究所(NIST)のガイドラインや、米国国防総省(DoD)の基準などが代表的です。
これらの基準に準拠した消去を実施することで、法的にも技術的にも十分な対策を講じたことを証明できます。万が一、情報漏えいが疑われた際にも、適切な処理を行った証拠となります。NIST SP 800-88は、データ消去の国際標準として広く認められています。
業者選定時に確認すべき安全基準
買取業者を選定する際には、セキュリティ体制を厳格に確認する必要があります。
ISMS・Pマークなどのセキュリティ認証
信頼できる業者を選ぶ指標として、第三者認証の取得状況を確認しましょう。ISMS認証(ISO27001)は、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格です。情報資産の管理体制が整っていることを示します。
プライバシーマークは、個人情報保護の体制が整っていることを示す日本の認証制度です。これらの認証を取得している業者は、一定の品質基準を満たしていると判断できます。定期的な監査も受けているため、継続的な改善も期待できます。
個人情報保護法・リサイクル法への対応状況
業者が個人情報保護法や小型家電リサイクル法などの関連法規を遵守しているか確認します。産業廃棄物収集運搬業の許可や、古物商許可も必要です。
これらの許可を持たない業者との取引は、法的リスクを伴います。契約前に、必ず許可証の提示を求め、有効期限を確認しましょう。許可証のコピーを受け取り、記録として保管することも重要です。
回収・運搬・廃棄プロセスの透明性
業者が、回収から再販または廃棄までのプロセスを明確に説明できるか確認します。どこで保管され、誰が作業を担当し、どのように処理されるのか、透明性の高い業者を選ぶことが重要です。
トレーサビリティの仕組みがあれば、さらに安心です。万が一、問題が発生した際にも、流通経路を追跡できます。ブロックチェーン技術を活用した追跡システムを導入している先進的な業者もあります。

トラブルを防ぐための実務ポイント
PC買取を安全かつスムーズに進めるには、実務上の注意点を押さえる必要があります。
契約時に注意すべき項目
契約内容を十分に確認し、曖昧な点を残さないことが、トラブル防止の基本です。
買取条件・査定基準の明確化
見積もり時に提示された条件と、実際の取引条件に差がないか確認します。減額の基準、追加費用の有無、キャンセル時の対応などを明確にしましょう。特に、「査定額は実機確認後に変動する可能性がある」という点を理解しておくことが重要です。
書面での契約を結び、口頭での約束に頼らないようにします。契約書には、買取価格、データ消去方法、証明書発行、入金時期などを明記します。契約書は、法務部門にも確認してもらうことをおすすめします。
データ消去責任の所在確認
データ消去を誰が実施するのか、責任の所在を明確にします。業者に委託する場合、消去方法、証明書の発行、万が一の情報漏えい時の責任範囲などを契約書に明記しましょう。損害賠償の上限額や、補償内容も確認します。
自社で消去してから引き渡す場合は、その旨を業者に伝え、証明書の発行が不要であることを確認します。ただし、自社で消去する場合でも、適切な消去ソフトを使用し、記録を残すことが重要です。
キャンセル時の費用負担・返却ルール
査定後にキャンセルする場合の費用負担や、機器の返却ルールを事前に確認します。一部の業者は、キャンセル時に手数料を請求する場合があります。出張査定を受けた後のキャンセルでは、出張費用を請求されることもあります。
引き渡し後のキャンセルは、通常困難です。契約前に十分な検討を行い、納得した上で進めることが重要です。社内の承認プロセスも事前に確認し、後から上層部の反対でキャンセルすることがないようにしましょう。
引取・搬出時のチェックリスト
PCを引き渡す際には、確実な確認作業が必要です。後のトラブルを防ぐため、チェックリストを活用しましょう。
引取・搬出時に確認すべき主な項目は以下の通りです。
・台数が事前の申告と一致しているか
・各PCのシリアル番号がリストと一致しているか
・付属品(ACアダプター、ケーブル等)が揃っているか
・外観の状態が査定時の説明と相違ないか
・引き渡し証明書や受領書を受け取ったか
・業者の担当者名、車両番号を記録したか
・輸送保険の加入状況を確認したか
台数・シリアル番号の一致確認
引き渡すPCの台数とシリアル番号を、事前に作成したリストと照合します。誤って別の機器を渡してしまうことを防ぐため、一台ずつ確実に確認しましょう。バーコードリーダーを使用すると、確認作業が効率化されます。
シリアル番号は、後の証明書発行時にも使用されます。正確な記録を残すことで、トレーサビリティを確保できます。写真撮影も併せて行うと、さらに確実です。
輸送・保管時の破損防止策
PCを輸送する際は、梱包を厳重にし、衝撃から保護します。専用の梱包材や、緩衝材を十分に使用しましょう。液晶画面の保護には、特に注意が必要です。
配送伝票には、内容物を特定されないよう配慮します。「精密機器」などの表記にとどめ、「PC」とは記載しないことがセキュリティ上望ましいです。外部から中身が分からないよう、段ボールにも工夫を施します。
担当者立会いの有無とその意義
機密性の高い情報を含むPCの場合、回収作業に担当者が立ち会うことを検討します。立会いにより、対象機器が正しく引き渡されたことを確認できます。
また、業者の作業態度や、セキュリティ意識の高さを直接確認できます。信頼関係を築く上でも、立会いは有効です。初めて取引する業者の場合は、特に立会いをおすすめします。
支払い・証明書発行後の管理体制
取引完了後も、適切な管理が必要です。証明書や記録を整理し、次回の更新に備えましょう。
証明書・領収書などの保管方法
データ消去証明書、破壊証明書、領収書などは、少なくとも5年間は保管することが推奨されます。デジタルデータとして保管し、検索可能な状態にしておくことで、監査時に迅速に提示できます。
ファイル名には、日付、機器の種類、台数などを含めると、後から探しやすくなります。バックアップも忘れずに取りましょう。クラウドストレージを活用すれば、複数拠点からのアクセスも容易になります。
内部監査・会計処理でのエビデンス活用
証明書は、内部監査や外部監査の際に提示を求められる重要な書類です。ISMS認証を取得している企業では、データ消去の記録が監査対象となります。
会計処理では、買取収入や廃棄費用の削減効果を記録します。固定資産台帳からの除却処理も適切に行いましょう。経理部門と連携し、正確な記録を残すことが重要です。
次回更新に向けた資産台帳の整理
今回の買取で得た知見を、次回の更新に活かします。どの機種が高く売れたか、どの業者が信頼できたか、どのタイミングが最適だったかなどを記録します。
資産台帳を整理し、次回の入れ替え時期を計画的に設定します。定期的な更新サイクルを確立することで、コストの平準化が可能になります。3年または5年ごとの更新計画を立てることをおすすめします。

グライドパスが提供する安全・安心の法人PC買取サービス
株式会社グライドパスは、法人向けPC買取のプロフェッショナルとして、安全で信頼性の高いサービスを提供しています。
当社サービスの特徴
グライドパスは、PC買取に必要なすべての要素を網羅したサービスを展開しています。
PC販売から買取・廃棄までをワンストップ対応
新規PCの販売、初期設定、データ移行から、使用済みPCの買取、データ消去、廃棄まで、すべてを一括で対応します。複数の業者とやり取りする必要がなく、窓口を一本化できます。
導入支援では、企業の業務内容に合わせた最適な設定を提案します。ソフトウェアのインストール、ネットワーク設定、セキュリティ対策など、きめ細かなサポートを提供します。ユーザー教育やマニュアル作成も対応可能です。
データ消去証明書・破壊証明書を全件発行
当社では、すべての買取機器に対して、データ消去証明書または破壊証明書を発行します。証明書には、シリアル番号、消去方法、実施日時などが詳細に記載され、監査対応にも万全です。
ADEC認定のデータ消去ソフトを使用し、DoD方式やNSA方式など、国際基準に準拠した確実なデータ消去を実施します。SSDについても、専用の消去方法で対応します。
法人専用のセキュリティ対応・回収体制
法人特有のセキュリティ要件に対応した体制を整えています。機密性の高い情報を含むPCについては、立会い消去や、専用の回収ルートを提案します。夜間や休日の回収にも対応可能です。
複数拠点からの一括回収にも対応し、全国どこでも同じ品質のサービスを提供します。専用の管理システムにより、進捗状況をリアルタイムで把握できます。
セキュリティ体制と品質管理
グライドパスは、厳格なセキュリティ体制と品質管理により、安全性を担保しています。
ISMS・Pマーク認証に基づく運用管理
当社は、ISMS認証(ISO27001)およびプライバシーマークを取得しており、国際基準に準拠した情報セキュリティ管理を実施しています。これらの認証は、定期的な更新審査を通じて維持されています。
定期的な内部監査と外部監査により、継続的な改善を行っています。従業員への教育も徹底し、セキュリティ意識の高い組織文化を構築しています。年間を通じて、複数回のセキュリティ研修を実施しています。
物流・保管段階での安全管理の徹底
回収したPCは、厳重に管理された施設で保管します。入退室管理、監視カメラ、作業記録など、多層的なセキュリティ対策を講じています。保管エリアへの立ち入りは、権限を持つ従業員のみに制限されています。
輸送時には、追跡可能な配送方法を使用し、保険をかけることで万が一のリスクに備えます。輸送中の盗難や紛失を防ぐため、細心の注意を払っています。GPS追跡システムを導入した車両も使用しています。
全国対応・大量案件にも柔軟対応
当社は全国に対応ネットワークを持ち、どの地域でも同じ品質のサービスを提供します。北海道から沖縄まで、数台から数百台規模まで柔軟に対応します。
大量案件の場合、専任の担当者を配置し、プロジェクト管理を徹底します。スケジュール調整から作業完了まで、一貫してサポートします。月次や四半期ごとの定期回収にも対応可能です。
導入企業の事例と効果
多くの企業が、グライドパスのサービスを導入し、成果を上げています。以下にご紹介する事例はあくまでも一例であり、実際のサポート内容や成果は、企業の状況やご要望によって異なる場合があります。
大手企業での年間コスト削減・業務効率化
ある大手製造業では、全国20拠点で年間800台のPCを入れ替える際に当社を利用しました。買取により約500万円の収益を得て、年間のIT関連コストを大幅に削減しました。
ワンストップサービスにより、各拠点の担当者の負担も軽減されました。統一された手順で処理できるため、業務効率化にもつながりました。本社での一括管理により、ガバナンス強化も実現しました。
中小企業での安全な資産処分の実現
ある中小企業では、従業員の退職に伴い50台のPCを処分する必要がありました。当社のサービスを利用し、適切なデータ消去と証明書取得により、情報漏えいリスクを回避しました。
買取により約30万円の収入を得て、新規PC購入の予算に充当しました。担当者からは、「安心して任せられた」との評価をいただいています。初めてのPC買取でしたが、丁寧なサポートにより、スムーズに進められました。
監査対応・コンプライアンス体制の強化
ある上場企業では、内部監査でIT資産処分の適切性が指摘されました。当社のITADサービスを導入し、データ消去証明書の管理体制を整備しました。
年間1,000台以上のPCを適切に処分する仕組みを構築し、次回の監査では高い評価を受けました。コンプライアンス体制の強化により、ESGスコアの向上にも貢献しました。投資家からの評価も高まっています。

当社株式会社グライドパスにおまかせください。
法人向けPC買取をお考えなら、株式会社グライドパスにお任せください。当社は、セキュリティと利便性を両立した法人専用のPC買取サービスを提供しています。
PC販売から初期設定、データ移行、そして使用済みPCの買取まで、すべてをワンストップで対応します。複数の業者とやり取りする手間を省き、効率的な資産管理を実現します。導入支援から廃棄まで、IT資産のライフサイクル全体をサポートします。
データ消去については、ISMS認証とプライバシーマークに基づく厳格な管理体制で実施します。ADEC認定の消去ソフトを使用し、国際基準に準拠した確実なデータ消去を保証します。消去証明書は全件発行し、監査対応も万全です。
買取価格についても、適正な査定により市場価値を最大限に評価します。大量案件の場合は、さらに有利な条件を提示できます。見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。他社との相見積もりも歓迎いたします。
全国どこでも対応可能で、複数拠点の一括回収にも柔軟に対応します。スケジュール調整から作業完了、証明書発行まで、当社が責任を持って管理します。専用の管理システムにより、進捗状況をリアルタイムでご確認いただけます。
情報漏えいのリスクを最小限に抑えながら、コスト削減と環境配慮を実現したい企業様は、ぜひ当社にご相談ください。専門スタッフが、お客様の状況に最適なソリューションをご提案いたします。お電話、メール、Webフォームから、いつでもお問い合わせください。

まとめ
法人向けPC買取は、使用済みPCを有効活用し、コスト削減と環境責任を両立できる優れた手段です。廃棄費用をゼロにするだけでなく、収益を得ることができ、実質的なメリットは非常に大きくなります。
しかし、最も重要なのは情報漏えい対策です。企業の機密情報や顧客データが含まれる可能性があるため、適切なデータ消去と証明書の取得が不可欠です。OS初期化だけでは不十分であり、国際基準に準拠した消去方法を選択しましょう。
PC買取の基本的な流れは、問い合わせ・見積依頼、査定、引取・データ消去という3つのステップです。各段階で正確な情報提供と確認作業を行うことで、スムーズな取引が可能になります。
業者選定では、ISMS認証やプライバシーマークなどの第三者認証を確認しましょう。産業廃棄物収集運搬許可や古物商許可も必須です。セキュリティ体制の透明性が高い業者を選ぶことが、安全な取引の鍵となります。
契約時には、買取条件、査定基準、データ消去責任の所在を明確にします。書面での契約を結び、曖昧な点を残さないことが重要です。引取・搬出時には、台数とシリアル番号を確実に確認し、記録を残しましょう。
データ消去証明書は、少なくとも5年間保管し、内部監査や外部監査に備えます。証明書をデジタル化して管理することで、検索性が向上し、迅速な提示が可能になります。
| 項目 | 物理破壊 | 論理消去 |
|---|---|---|
| 消去方法 | HDDを物理的に破壊 | 専用ソフトでデータ上書き |
| 確実性 | 最も高い | 方式により異なる |
| 機器の再利用 | 不可能 | 可能 |
| コスト | やや高い | 比較的安い |
| 適用ケース | 最高機密・再利用不要 | 一般的な法人PC・再販前提 |
株式会社グライドパスは、法人PC買取の専門企業として、セキュリティと利便性を両立したサービスを提供しています。PC販売から買取、データ消去、証明書発行まで、トータルでサポートいたします。
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